ドナーの傷跡は目立たないか

 

ドナーを採った跡は線状の傷になりますが、普通はほとんど目立ちません。

 

たとえ赤みがあっても、平均すると6カ月のうちには軽減しますし、
長くとも1年後にはよく見ても確認できないくらいの状態になると考えてもよいでしょう。

 

ただ、数回ドナーを採り続けた場合、どうしても頭皮のテンションが強くなってしまい、
傷跡の幅を持ちやすい傾向があることも事実です。

 

また、体質的に少し目立ちやすい方(ケロイド体質)、もまれにありますが、
その場合は治療の必要があります。

 

1回ごとの植毛で、異なる場所からドナーを採るクリニックもあるようですが、
最近ではワンスカーテクニック(one scar)といって1か所からドナーを採るのが主流となっています。

 

同じ場所からドナーを採る場合、2回目は1回目より平均して10%位ドナー付近の
密度が下がりますが、少し傷を伸ばすことでトータルの株の採取量に変わりはありません。

 

もし多く取りたい場合は傷の長さで調節します。

 

ワンスカーテクニックが用いられる理由は、同じ場所から採ったほうが
傷か1つなので目立ちにくいからですが、その他にも以下の理由があります。

 

・2回目以降はドナーのテンションが強くなるので傷の幅が少しずつ広がるが、
それは別の場所から採ったとしても同じだと思われること

 

・薄毛が進んだケースでは、残っている後頭部の範囲(両耳の上を結んだ線から下)が、
意外に狭く、せいぜい数センチしか離せないこと。

 

・将来、ドナーを採るかわからないので、なるべく傷は増やさないほうが良いこと。
例えば、2〜3回ならよいが、5回だと5本も傷が出来てしまう。

 

因みに、1回に1.5センチ以上の幅で採ると、2回以上採りづらい場合もあるので、
1〜1.2センチ程度の幅で採るほうがベスト。

 

無理のない幅でドナーを採り続ければ、ドナーのテンションは回数によって強くなりますが、
傷の長さは問題ないと思います。

 

頭皮の伸展性が良ければ、同じ場所から5〜6回ドナーを採ることが可能です。