つむじ付近のヘアも生えるのか

 

つむじ付近の後頭部の薄毛にも植毛はできます。
特に生着が悪いと言ったことはありません。

 

つむじは髪の毛が放射状になって生えているので、
元々の毛流に沿って植毛してゆかなければなりませんが、それを行うことによって
自然な形のつむじをつくることができます。

 

ただ、植毛後にヘアライン付近を比較すると、何となく密度が取れないとか
発毛がはっきりしないなどの不満をよく耳にします。

 

そのため、後頭部への植毛を勧めないケースもあるように聞いています。
とくに1回の植毛本数の少ないクリニックはつむじはどうしても苦手な場所になります。

 

ヘアラインと比較して、後頭部の植毛の満足感が低い理由を3つ解説します。

 

1.必要な毛髪の数
元々広い範囲なので、植毛するヘア数が少ないとまばらになってしまいます。
つまり、後頭部に植毛する場合、たとえ5センチ四方であっても、ヘアライン程度の密度にするには
1000本位は必要であり、さらに広い範囲ではかなり多くのドナーを植えなければなりません。
ヘアライン付近が『自然さ』を優先するのに対して、つむじ付近というのは『濃さ』が優先されるべき場所です。
密度を上げるために2FUを多用するケースが多くなるのですが、これは細いヘアでは特に有効なテクニックと言えます。

 

2.既存ヘアの脱毛
ショックロスをはじめ既存ヘアが脱毛を起こしたために
せっかく植毛した分が相殺されてしまうことがあります。

 

3.角度による見え方の違い
ヘアライン付近は発毛の状態を正面から簡単にチェックできますが、
後頭部や頭頂部は鏡で上から見ることになるので、まばらに見えてしまいます。

 

つまり6か月後にすべての発毛が完了したとしても、細く短いヘアがよく確認できないことがあります。
いいかえれば、上から見ると横から見るより同じ状態が薄く見えてしまうということです。

 

 

よく雑誌などで、植毛前後の比較写真を目にすることがありますが、
ほとんどの場合正面からの写真を使っています。

 

写真では実物よりも濃く見える傾向にありますが、上から見るとまばらであっても
正面から見ると、これがさらに濃く見えてしまうというわけで、
ある意味、写真のトリックだとも言えます。

 

したがって、植毛後の発毛状態を正確に見たければ正面からばかりでなく
上からの写真も見せてもらうようにしたほうが良いでしょう。